デリカは、ミニバン者の中でも人気がある車です。特にキャンプやスポーツを楽しむ方にとっては、強い支持を得ています。ミニバンであり、「オフロード走行も楽しめる」、「外装や内装のカスタムも豊富」という独自の魅力もあります。家族での外出やドライブ、キャンプなどにも利用している事と思いますが、「もし車中泊ができたら…」と考えたことはありませんか?
車中泊は、アウトドアにおいて新しいトレンドとして注目を集めています。しかし、デリカのような広い車でもそのままでは車中泊に十分とは言えず、カスタマイズは必要です。価格が気になって躊躇している方もいるかもしれませんが、工夫次第で安上がりで立派な車中泊カスタマイズができます。
この記事では、デリカ(D5、7人乗り)を20万円以下で車中泊に適した仕様にカスタマイズする方法を紹介します。ECサイトで手に入る商品を使い、長距離運転中の休憩や家族キャンプに最適な車中泊カスタマイズを実現が可能です。 長距離運転の際に、車内で休憩しながら過ごしたい方、家族キャンプのために車としての乗り心地や機能は残しつつ、車中泊できる仕様にカスタマイズしたいという方は、是非参考にしてみてください。
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※記事内に記載の価格(参考価格)について、この記事を書いた時点でのAmazon価格を参考にしています。
内装基本設備
まずは基本的な内装の設備からです。車中泊を快適にするためには車内をフラットにして横になれるようにすることや、目隠しなどをして安心して車の中で寝られる環境にしなければなりません。
具体的には2列目と3列目のシートをフラットにし、その上にベッドマットを敷く、さらに全面の窓にサンシェードを取り付けることなどが挙げられます。この工程だけでも全体が囲われるので、長距離運転に少し休憩したい方や、車内で過ごすピクニックくらいまではできそうですね。
シートフラットクッション
デリカのシートを倒すと、たしかに見た目はフラットにはなりますが、実際には凹凸があり寝心地がよくありません。それを解消するためにこちらの「『01k-d004-ca』デリカD5 7人乗り (くるマット)」が役立ちます。2列目用・3列目用の計4個セットのクッションを置くことで段差を解消できます。置くだけでフラットなスペースが広がるので、食事や少し横になってということであれば、十分な空間が作れます。また、使わないときにはベルトで固定してコンパクトに収納できます。洗濯OKでずっと清潔を保てることもうれしいです。
車中泊マット
2列目・3列目をフラットクッションで段差をなくすことができれば、さらにその上に車中泊用のマットを敷くと立派な寝床の完成です。こちらの「Kisigim エアーマット 車中泊マット」は、電動ポンプ・枕×2,マットレス×1・収納袋×1付きのエアマットです。電動ポンプでわずか3~5分でベッドが完成です。膨らませたときの厚さは、23cmあるので冬場の下からの冷気もシャットアウトできます。収納時は空気を抜いて、コンパクトに収納できます。袋のケースもセットでついてくるので持ち運びにも便利です。
サンシェード
遮光によって外の明かりが入ってこないようにし、外から覗かれないようにするのも車中泊仕様にするための基本です。ただ隠れればいいだけでなく、暑さ対策・寒さ対策を考えてサンシェードを利用すれば一石二鳥になります。「01s-d001-re サンシェード」は、断熱性能や遮光性能なども考えられた素材でできています。車中泊だけでなく、夏の日差しや冬の寒さ、プライバシー保護にも役立ちます。吸盤付きのものは取り付けも簡単です。『デリカ:D5』専用のサンシェードなので、隙間なく・シェード本体もうねらない仕様です。なお、リア用とフロント用は、別々に販売されています。
内装アクセサリー
内装設備によって車内で寝られる環境が整えば次は内装アクセサリーです。食事のための机やライト・収納用のカーモックなどもそろえていきましょう。カーモックを持っておけば、フラットな空間を広々と使えるので便利です。季節によっては熱中症対策としてポータブル冷蔵庫や防災含めて簡易トイレなどの導入も考えられますが、ここでは最低限の空間を作ることに重きを置き、3つに絞ってご紹介します。
シートバックトレイ(テーブル)
車内での食事のときには机があると便利です。運転席の後部を利用して、トレイを設置するとコンパクトに収まります。天気が良いときは外での食事がメインとなることが多いと思いますので、車内用には最低限のサイズのものがあればよいでしょう。そこでこちらの「星光産業 車内用品 シートバックトレイ EXEA(エクセア)USB電源付き」をおすすめします。素材もレザーとブラスチックなので、食べ物や飲み物をこぼしてしまっても、サッと拭き取れるので汚れが付きにくいです。また、このシートバックトレイには、USB電源がついています。動画の長時間視聴による充電切れの心配もなくなります。iPadやiPhoneも立てかけられるので便利です。
※シートバックトレイの購入を検討されている場合、車種やグレードなどにより、「運転席のヘッドレスト(頭をもたせかける部分)から後部の懐の長さ」と「シートバックトレイの取り付け穴からテーブル面までの距離」が合わないことがあるため、実際のサイズの確認をしてください。
ランタン ハンギングEライト
車内の明かりは、車のアシストグリップなどに吊るタイプであれば邪魔になりません。「コールマン(Coleman) ランタン ハンギングEライト」は、本体が130gと軽量かつ、直径7cmと小さめサイズで、フックもついているので、吊るタイプのライトとして最適です。LEDライトなので長持ちしますしUSBを接続して、携帯の充電も可能な優れものです。アウトドア用なので、キャンプやお出かけなど外で使うときにも役立ちます。
カーモック(収納)
せっかく広々とした車内にできたのに物が溢れていては、車中泊するときの邪魔になります。フラット空間を広々と使うためにも車内収納袋を利用し、整頓することをおすすめします。こちらの「『『01n-d001-sa』【純正品質】カーモック ネット」があれば、車内の片側や天井に荷物が収納できます。最低限プラスワンの買い物ですが、車内を広々と使うためにも持っておきたい商品です。使い方は簡単で、アシストグリップ4か所を利用すれば天井に、アシストグリップ側面2か所を利用すれば側面に設置できます。
電源設備
内装が整ったら、次は設備です。ここでは、最低限の準備としてポータブル電源+ソーラーパネルについて、ご紹介します。今回ご紹介する中で、最も高価な商品ジャンルとなるので、ここは厳選して選びたいところです。
ポータブル電源
車の中で家電を使いたいシーンでは、ポータブル電源が必要になります。ポータブル電源の価格は製品によってかなり価格に差があり、大容量のものだと数十万円することも珍しくありません。しかしこちらの「EcoFlow RIVER Pro(リバープロ)」は、ほとんどの家電が使える割に低価格でかなりコスパが高いです。ドライヤーや電子ポットなどでお湯を沸かすくらいなら問題なく使えます。基本出力は600Wですが拡張バッテリーを接続することで容量を1,440Whまで増加させることができます。防災グッズとしても一台持っておくと安心です。
空調設備
基本的に車中泊をするときはエンジンを消してから就寝します。エンジンをつけっぱなしにしておくと一酸化炭素中毒や車両火災のリスクがあるからです。しかしエンジンを止めてしまうとどうしても車内の温度を調整することは難しいですよね。テントとは違い、網戸の窓はついていないので、暑い季節はかなり熱がこもります。それを防ぐためにも窓を網戸とする商品と車内の空気を換気するファンをご紹介します。本来は、冷風機やヒーターが空調設備としてほしいところですが、ここでは最低限の準備としてテントの持つ網戸の機能を再現する程度にとどめます。
ウィンドーネット(網戸)
デリカの2列目側面の窓を開放し、網戸にして風通しをよくしましょう。こちらの「ウィンドーバグネットセカンド」を装着するだけです。脱着は、ねじや工具がいらないはめ込み方式なのでとても簡単です。また、装着したままの窓の開閉も可能なので、使い勝手もとてもよいです。
カーファン
「LIFKOME 車 換気扇 カーファン ソーラー」は暑い季節にエアコンで車内を冷やしてくれるまでの時間を減らし、冷房の効果を上げてくれます。また、換気扇の役割も果たすので、車内に新鮮な空気を取り入れてくれます。ソーラー搭載で電源要らずなのも便利でエコです。
カスタマイズまとめ
さてカスタマイズのおさらいです。
この記事を書いた時点でのAmazon価格を参考にしているので、時期によって多少変動があると思いますが少なくても20万円以内に収まります。
内装基本設備
内装アクセサリー
電源設備
名称 | 参考価格 | 商品確認 |
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ポータブル 電源 | 83,790円 | ➚ |
空調設備
これであなたのデリカが20万円以内で車中泊仕様にカスタマイズできます!
おわりに
デリカを20万円以下で車中泊カスタマイズする方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?実際、本格的なカスタマイズをしようとしたら、こだわればこだわるほどお金が掛かってしまうものです。しかし、ECサイトに販売されているものを活用するだけで、かなり本格的な車中泊仕様が完成します。今回紹介したカスタマイズは、20万円以下で出来る最強カスタマイズです。ご家族との思い出作りの一歩先に、ぜひデリカを車中泊仕様にしてみてください。