ホンダのステップワゴンは、広々とした内装と実用性を兼ね備えたファミリーミニバンです。この車は、その独特なボックス型デザインと高い天井により、室内空間を最大限に活用しています。特徴的なのは3列目の反転床下格納式を踏襲した格納スタイルで3列目を床下に格納できること、また、3列目の片側だけを床下に収納すればもう片方のシートを机替わり(掘りごたつのような状態)にも使えます。車内は柔軟にレイアウト変更が可能で、1・2列目をフラット、2・3列目をフラットなど、シートを平らにして広いスペースを作ることに対しても柔軟な仕様です。これにより、キャンプやアウトドア活動にも最適な車と言えます。家族での外出やドライブ、キャンプなどにも利用している事と思いますが、「もし車中泊ができたら…」と考えたことはありませんか?
車中泊は、アウトドアにおいて新しいトレンドとして注目を集めています。しかし、ステップワゴンのような広い車でもそのままでは車中泊に十分とは言えず、カスタマイズは必要です。価格が気になって躊躇している方もいるかもしれませんが、工夫次第で安上がりで立派な車中泊カスタマイズができます。
この記事では、ステップワゴン(RP系、7人乗り)を20万円以下で車中泊に適した仕様にカスタマイズする方法を紹介します。ECサイトで手に入る商品を使い、長距離運転中の休憩や家族キャンプに最適な車中泊カスタマイズを実現が可能です。 長距離運転の際に、車内で休憩しながら過ごしたい方、家族キャンプのために車としての乗り心地や機能は残しつつ、車中泊できる仕様にカスタマイズしたいという方は、是非参考にしてみてください。
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※記事内に記載の価格(参考価格)について、この記事を書いた時点でのAmazon価格を参考にしています。
内装基本設備
まずは基本的な内装の設備からです。車中泊を快適にするためには車内をフラットにして横になれるようにすることや、目隠しなどをして安心して車の中で寝られる環境にしなければなりません。
具体的には2列目をフラット、3列目を床下に収納して、専用のベッドキットを置くことで車中泊するフラットな空間を作る。さらに全面の窓にサンシェードを取り付けることで目隠しを行うなどが挙げられます。3列目のシートが床下に収納できることを最大限に生かして、フラットな空間を創り上げることができることもステップワゴンの魅力的ですね。
ベッドキット
ステップワゴン(RP系、7人乗り)は、3列目のシートを床下に収納することで、専用のベッドキットを置くことができます。こちらの「ステップワゴン ベッドキット m.flat 5分割タイプ RP 6/7/8型 7人乗り車 専用」は、車中泊するときはフルフラットとして、普段使いは後部マットを棚として使える優れものです。車内で段差を気にせず車中泊できること、セミダブルほどの横幅があるので、ゆったりと過ごすことができます。また、耐荷重も十分にあるので強度は十分です。表面はレザーで水がしみにくいのでもし飲み物をこぼしてしまっても、拭き取りやすいので安心です。
サンシェード
遮光によって外の明かりが入ってこないようにし、外から覗かれないようにするのも車中泊仕様にするための基本です。ただ隠れればいいだけでなく、暑さ対策・寒さ対策を考えてサンシェードを利用すれば一石二鳥になります。こちらのステップワゴン専用のサンシェード「【VULCANS】ステップワゴン RP6 RP7 RP8 厚手 サンシェード」は、断熱や遮光・紫外線カットなども考えられた素材でできています。車中泊だけでなく、普段の夏の日差しによる温度上昇、冬の冷え込みの緩和、またプライバシー保護にも役立ちます。
内装アクセサリー
内装設備によって車内で寝られる環境が整えば次は内装アクセサリーです。食事のための机やライトなどもそろえていきましょう。カーモックを持っておけばフラットな空間を広々と使えるので便利ですが、ステップワゴンの場合、3列目を床下に収納できることでシート下の収納空間が十分とれるので、ここでは割愛します。季節によっては熱中症対策としてポータブル冷蔵庫や防災含めて簡易トイレなどの導入も考えられますが、ここでは最低限の空間を作ることに重きを置き、3つに絞ってご紹介します。
シートバックトレイ(テーブル)
車内での食事のときには机があると便利です。運転席の後部を利用して、トレイを設置するとコンパクトに収まります。天気が良いときは外での食事がメインとなることが多いと思いますので、車内用には最低限のサイズのものがあればよいでしょう。そこでこちらの「星光産業 車内用品 シートバックトレイ EXEA(エクセア)USB電源付き」をおすすめします。素材もレザーとブラスチックなので、食べ物や飲み物をこぼしてしまっても、サッと拭き取れるので汚れが付きにくいです。また、このシートバックトレイには、USB電源がついています。動画の長時間視聴による充電切れの心配もなくなります。iPadやiPhoneも立てかけられるので便利です。
※シートバックトレイの購入を検討されている場合、車種やグレードなどにより、「運転席のヘッドレスト(頭をもたせかける部分)から後部の懐の長さ」と「シートバックトレイの取り付け穴からテーブル面までの距離」が合わないことがあるため、実際のサイズの確認をしてください。
ランタン ハンギングEライト
車内の明かりは、車のアシストグリップなどに吊るタイプであれば邪魔になりません。「コールマン(Coleman) ランタン ハンギングEライト」は、本体が130gと軽量かつ、直径7cmと小さめサイズで、フックもついているので、吊るタイプのライトとして最適です。LEDライトなので長持ちしますしUSBを接続して、携帯の充電も可能な優れものです。アウトドア用なので、キャンプやお出かけなど外で使うときにも役立ちます。
電源設備
内装が整ったら、次は設備です。ここでは、最低限の準備としてポータブル電源+ソーラーパネルについて、ご紹介します。今回ご紹介する中で、最も高価な商品ジャンルとなるので、ここは厳選して選びたいところです。
ポータブル電源
車の中で家電を使いたいシーンでは、ポータブル電源が必要になります。ポータブル電源の価格は製品によってかなり価格に差があり、大容量のものだと数十万円することも珍しくありません。しかしこちらの「ポータブル電源 大容量 500W GRECELL」は、ほとんどの家電が使える割に低価格でかなりコスパが高いです。519Wh/140400mAhの大容量で、最大出力500W(瞬間出力1000W)の機器への給電が可能なポータブル電源で、キャンプから防災まで幅広い用途で活躍します。停電時や災害時などAC電源が使用できない場合に最適で、LCD液晶画面を搭載し、各ポートの状態やバッテリー残量、入出力電力値を確認できる。 優れたバッテリー管理システム(BMS)を搭載することで、バッテリーの過充電、過放電、過熱による故障を効果的に防ぎます。実験室での厳しいテストを経たBMS安全管理システムは、電圧と温度を監視し、蓄電池のより安定した状態が保証されています。
空調設備
基本的に車中泊をするときはエンジンを消してから就寝します。エンジンをつけっぱなしにしておくと一酸化炭素中毒や車両火災のリスクがあるからです。しかしエンジンを止めてしまうとどうしても車内の温度を調整することは難しいですよね。テントとは違い、網戸の窓はついていないので、暑い季節はかなり熱がこもります。それを防ぐためにも窓を網戸とする商品と車内の空気を換気するファンをご紹介します。本来は、冷風機やヒーターが空調設備としてほしいところですが、ここでは最低限の準備としてテントの持つ網戸の機能を再現する程度にとどめます。
ウィンドーネット(網戸)
ステップワゴンの2列目側面の窓を開放し、網戸にして風通しをよくしましょう。こちらの「ウィンドーバグネットセカンド」を装着するだけです。脱着は、ねじや工具がいらないはめ込み方式なのでとても簡単です。また、装着したままの窓の開閉も可能なので、使い勝手もとてもよいです。
カーファン
「LIFKOME 車 換気扇 カーファン ソーラー」は暑い季節にエアコンで車内を冷やしてくれるまでの時間を減らし、冷房の効果を上げてくれます。また、換気扇の役割も果たすので、車内に新鮮な空気を取り入れてくれます。ソーラー搭載で電源要らずなのも便利でエコです。
カスタマイズまとめ
さてカスタマイズのおさらいです。
この記事を書いた時点でのAmazon価格を参考にしているので、時期によって多少変動があると思いますが少なくても20万円以内に収まります。
内装基本設備
内装アクセサリー
電源設備
名称 | 参考価格 | 商品確認 |
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ポータブル 電源 | 49,800円 | ➚ |
空調設備
これであなたのステップワゴンが20万円以内で車中泊仕様にカスタマイズできます!
おわりに
ステップワゴンを20万円以下で車中泊カスタマイズする方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?実際、本格的なカスタマイズをしようとしたら、こだわればこだわるほどお金が掛かってしまうものです。しかし、ECサイトに販売されているものを活用するだけで、かなり本格的な車中泊仕様が完成します。今回紹介したカスタマイズは、20万円以下で出来る最強カスタマイズです。ご家族との思い出作りの一歩先に、ぜひステップワゴンを車中泊仕様にしてみてください。